パリの街を生涯にわたり描き続けた巨匠、児玉幸雄画伯の水油彩画「パリーの街角」です。
50年以上前の作品で全体的にわずかなヤケが見られれますが、ほとんど気にならない程度です。
明治28年(1894年)創業、一点一点注文で創るあつらえ額縁で知られる老舗八咫屋製のシンプルな額。
裏面シールの年記から本作品が1970年に額装されたことがわかるので、作品の製作年もその頃と推察されます。
東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付という銘品です。
ぜひこの機会にお求めください。
今井俊満画伯は、1952年単身でパリに渡り、ミシェル・タピエが展開していたアンフォルメル運動に参加。
その後来日したタピエ、ジョルジュ・マチュー、サム・フランシスらと共に日本美術界にアンフォルメル旋風を巻き起こしましたが、重厚なマチエールを繊細な線で覆いつつ日本の伝統美を蘇生させる「花鳥風月」シリーズに着手。
独自の世界を表現しました。
画伯のミクストメディア一点ものをぜひこの機会にお求めください。
現代日本画の巨匠であり、女流画家三人目となる文化勲章受章の栄誉に輝いた片岡球子画伯が、ライフワークとして50年以上に渡って取り組んだ「富士」のシリーズは、ファンを魅了してやまない人気シリーズです。
「めでたき富士 百寿の春」と題する本作品は、片岡球子画伯が2005年に100才で制作したオリジナルリトグラフ。
30版30色と何度も色を重ね、本金箔・本プラチナ箔・プラチナ泥をふんだんに使用した作品で、赤富士の深みのある赤、濃厚な雪の白、渦巻くような金色の空、高度な技術と時間をかけて制作された実に豪華な作品です。
10号と大変見映えのするサイズであり、球子芸術の真髄を感じる銘品です。
石本正画伯は、舞妓や裸婦の官能的な表現で知られ京都画壇の重鎮として活躍されました。
京都市立芸術大学名誉教授、京都造形芸術大学客員特任教授など歴任。
戦後の日本画壇を代表する画家と認知されるようになった後も地位や名声を求めず、画は技術ではなく「心で描く」という姿勢を貫きました。
石本正の画心を受け継ぐ選考委員によって日本画を志す最大規模の学生日本画展「石本正日本画大賞展」が行われています。
「舞妓座像」と題する本作品は、最も人気の高い「舞妓シリーズ」の作品です。
背景には金箔が使われており、総絞りの着物を纏う舞妓の凛とした姿が印象的な逸品。まさに「美しくはなやかな外相の奥にある舞妓のいのちといったものを、ぼくは描き出そうとする」という画伯の言葉どおりの作品です。
東山魁夷画伯のリトグラフ「行く秋」です。
「行く秋」は、1990年日展に出品された画伯晩年の作品。
原画は、長野県立美術館に収蔵されています。
展示室に入るなり、そのオーラに圧倒される、実にみごとな作品です。
「楓の黄葉が地上に織り上げた金色のタペストリー」
「私が見出したのは、荘重で華麗な自然の燃焼である」
画伯のすばらしい感動体験が、そのまま伝わってくる画伯生前のリトグラフ作品(日経新聞社NO201 1995年)。
画伯本人の「魁」の朱落款があり、限定250部の希少なお品です。
「行く秋」は、画伯ご逝去後、様々な復刻版画として制作されていますが、限定部数は、本リトグラフよりかなり多くなっています。
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